輝いた星は、真っ黒に染まる

 今回紹介する作品は、サークル「Vパン’sエクスタシー」様の「ケガレボシ」シリーズになります。「ケガレボシ」シリーズは、ステージで輝くアイドルが、汚い大人たちによって「穢されていく」姿を描いた、とても退廃的な物語となっています。各お話毎に、ヒロインのイメージカラーのサブタイトルが用意されているのですが、最終話は、見事に「黒色」に染まっているのです。

ケガレボシ・青

 物語最初は、トップアイドルを目指す「StellaResta(ステラリスタ)」の「浅葉依吹」さん視点で始まります。彼女視点で始まるアイドルの日常ですが、すでに「大人たちの魔の手」は、相方の「白崎心春」さんに迫り、悪徳記者の餌食になっていたのです。悪徳記者は、アイドル業界のスポンサーと繋がっていました。彼等は、輝くアイドルの「ステージ」を用意しながらも、そんなアイドルを「自分の雌」として汚したい「欲望」を抱いていたのです。すでに袋小路だった「StellaResta(ステラリスタ)」の運命は如何に。

ケガレボシ・赤

 マネージャー「松浪 航」さんは、悪徳スポンサーの存在を知らない、生真面目な新人マネジャー。彼のひた向きなアイドルへの情熱に感化され、幼い少女「白崎心春」さんは、アイドルを目指すのです。そして、自分をアイドルへ誘ってくれた「松浪 航」さんに感謝と好意を抱ていました。そんな美しい「アイドル」と「マネージャー」の信頼関係さえも、汚い大人の「ネタ」にされてしまうのです。有名音楽家のプロデューサー「黒塚 敦矢」さんは、ありもしない「マネージャーとの不義」を脅しに、彼女への肉体関係を迫るのです。

ケガレボシ・紫ー序ー

 時系列的に、「白崎心春」さんが、快楽堕ちしてしまった最中。「浅葉依吹」さんは、「StellaResta(ステラリスタ)」でのアイドル活動を諦めていませんでした。それは、自分を信じてくれたマネージャー「松浪 航」さんへの好意があったからです。本作では、アイドル活動の一環として参加した「アイドル運動会」が描かれていますが、そのイベントの主賓は、あの「腐った業界のドンたち」。若い女の子を、自分の性欲を満たす道具として楽しむ彼等。なんとか本イベントをやり切ろうとする最中、すでに堕ちた「StellaResta(ステラリスタ)」の相方「白崎心春」さんの「裏切り」に遭い、ついに、「心が折れてしまう」のです。

ケガレボシ・黒

 舞台は、ある個室。新人マネージャー「松浪 航」さんは、突如何者かに拘束されていたのです。そこで待っていたのは、事務所のアイドル「白崎心春」さんと新人の「七島ありさ」さん。そして、有名音楽プロデューサー「黒塚 敦矢」さんと共に現れた「浅葉依吹」さん。彼女らは、「松浪 航」さんの知らない間に、汚い大人たちによって「穢され」、雌堕ちしてしまったのです。自分を信じて、アイドル業界を訪れた3人たちは、光輝くアイドルどころか、薄汚い雌豚になっていたのです。彼女たちから、「騙された」と言われショックを受ける最中、諸悪の根源である「黒塚 敦矢」さんは、皮肉たっぷりに感謝を述べるのです。「最高の輝きを作り出し…そしてそれをこの手で支配する」快感。その輝きを作り出したのは、まさしく「君だ」と。

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