「TRADE OFF2 -みんなの欲とキミの願い-」処女を失い、何も得ず (二次結び)

野球部部員に性奉仕した結果、先輩の夢散る

TRADE OFF2 -みんなの欲とキミの願い-

『あの日の後も、時々こうやって監督の処理をさせられてる』

監督に無理やり処女を奪われた’あの日’のあと…
以前ほどしつこくはないが、変わらず監督の相手をさせらている佐倉。

『相変わらずすげぇ乳圧…!』
『あ〜いいねぇ…そのままゆるめるなよ…』

淡々と事務的に、しかし確実に上達したテクニックで佐倉は監督を搾っていく。
二人が気づかないところで、その様子を覗いている上級生がいた。
家路につく佐倉が呼び止められる。

『ちょっと佐倉ちゃんに見てもらいたいもんがあってさぁ』
『これ、どーゆーことか詳しく聞きたいんだけど』

なんで?
なんでこういうことになっちゃうの…?

いつもなら手が届かないはずの佐倉の体を前にして、無遠慮に欲望をぶつける上級生たち。
好きに乱暴しても抵抗しない、文句も言わない俺たちのおもちゃ。
立場と数の暴力で佐倉はどんどん蹂躙されていく。

それでも、井出先輩が笑っていられるなら…
このチームで試合に勝てるなら…
井出だけを心の支えにしていた佐倉だったが、ついに凌●の現場に井出が現れてしまう──…

『…っにやってんだお前ら!!!』

 今回紹介する作品は、サークル「二次結び」様の「TRADE OFF2 -みんなの欲とキミの願い-」になります。本作は、「TRADE OFF -わたしの欲とキミの夢-」の続編に当たる作品となっています。

「TRADE OFF」と題された本作において、ヒロイン「佐倉」がした「TRADE OFF」。

TRADE OFF2 -みんなの欲とキミの願い-

彼女は、大切な先輩の「大会出場」を条件に、監督に体を売る契約を結びました。

続編では、監督との不義が、同じ部活のメンバーに知れ渡ることになります。先輩の勝利のために、部員たちと肉体関係を結ぶことになったヒロイン「佐倉」。

TRADE OFF2 -みんなの欲とキミの願い-

彼女の身を挺した犠牲の先に、彼女が得るものとは?

TRADE OFF2 -みんなの欲とキミの願い-

「TRADE OFF2 -みんなの欲とキミの願い-」NTRレビュー(ネタバレ有)

 第2弾となる本作は、NTR色が薄い内容となっている。監督との肉体関係が、他の部員にバレてしまい、最終的に、先輩共々、乱交パーティをする流れ。そして、乱交パーティで体力を使ってしまったせいか、先輩が出場した最後の大会は、あっけない初戦敗退で幕を閉じる。

 物語の「落ち」を、先輩・ヒロインの夢である「大会」に焦点を当て、それが破れる「喪失感」が演出されているが、NTRとしての興奮は薄いと感じた。大会の熱が冷めると、「私馬鹿なことをした」と後悔するヒロインの回想が流れるが、ある意味、目が覚めたとも言える。

 全体としては「バッドエンド」なのですが、エンディングとして「ノーマルエンド」に落ち着き、まだまだ「未来の可能性」さえ残っている。そこが、NTR作品としての「えぐさ」が少なく、興奮の余韻を味わなかった。

「TRADE OFF -わたしの欲とキミの夢-」先輩の試合出場のために、監督と売春

TRADE OFF -わたしの欲とキミの夢-

野球部マネージャーの佐倉は、ある時先輩である井出の肩の故障を知る。
このまま投げさせても誰のためにもならないと、
監督は最後の大会のスターティングメンバーから彼を外す。
泣きながら帰路につく井出を見た佐倉はいてもたってもいられなくなり、
監督に直談判するが…

『……そうだなあ…
お前の態度によっちゃあ考えてやってもいい』

『! はい! ありがとうございます!』

『とりあえず服脱げ』

唐突な要求に息を飲む。
悩みながらも、これで試合に出られるならと体を差し出す佐倉。
体中を触られ、蹂躙されながらも、
ひたすら彼のために耐え続ける──…

『なかなかいい体してんじゃねぇか佐倉ぁ』

『拒否権あると思ってんのか
俺を歓ばすことだけ考えろ』

『最低でも指3本は咥えられるぐらいグズグズにほぐさねぇとなあ』

そして迎えたスタメン登録の日、
監督は佐倉の甲斐甲斐しい説得について井出に話してしまう…

『ずっと先輩のためと思ってやってきたことが
間違ってたとしたら──……?』

 前作「TRADE OFF -わたしの欲とキミの夢-」で、監督は、マネージャーである彼女とのセックスに満足し、彼女の希望通りに、先輩の「大会出場」を許可します。

 一見すると、監督は、ヒロインの思い人を餌に、女子マネージャーとの肉体関係を成功したように見えます。

TRADE OFF -わたしの欲とキミの夢-

 しかし、先輩の「大会出場」を見送る決断は、先輩の「故障」が原因でした。目先の大会よりも、彼の「将来」を危惧した決断だったのです。

 つまり、ヒロイン「佐倉」の行動は、最悪の結果として、先輩の野球人生そのものを崩壊させる可能性があります。

 「TRADE OFF 」で、彼女が犠牲にしたのは、「彼女自身」だけでなく、大切な先輩の「未来そのもの」だったというのが、本作の背徳感をより強くしています。興味がありましたら、ぜひ!

TRADE OFF -わたしの欲とキミの夢-

「TRADE OFF -わたしの欲とキミの夢-」 NTRレビュー(ネタバレ有)

 タイトル「TRADE OFF」が意味する「等価交換」を、うまくNTR作品として落としこんだ本作。物語各シーンで、ヒロインが望んだ選択の一つ一つに、ヒロインの「望まない未来」へ繋がる布石が用意されているところが面白い。

 怪我に悩む先輩の大会出場は、彼の選手生命を短くするのは上述した通り。他にも、大好きだった先輩から告白されるシーンがあるが、彼女は、その言葉を遮ってしまう。なぜなら、彼に渡すだった「貞操」を、監督との交渉に捧げてしまったから。

 監督の淫らな関係によって、彼女自身の純情な「恋愛感情」も色褪せてしまうことになる。ヒロインが先輩と付き合える資格を取り戻すために、監督に謝罪するが時すでに遅し。先輩の大会出場を叶えた監督は、その権利として、ヒロインを欲望のままに抱く続ける。憧れの先輩から意識されたことで、自分がした「不義」の愚かしさを漸く認識し、後悔しながら快楽に溺れるシーンがとても良かった。

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