

幼馴染の葵羽(あおは)に恋心を抱きながらも、告白することで友達としての関係が壊れることを恐れていた智春(ともはる)。
友達のままでもいい、ただ葵羽の隣に居れたらいいんだと自分に言い聞かせ、あと一歩を踏み出せないまま日々を過ごしていた。そんなある日、いつもと変わらない時間を過ごす二人。
いつまでもこんな時間が続けばいいのにと思う智春に、葵羽から衝撃の事実が伝えられる。「私、付き合ってる人できたんだ」
僕が先に好きだったのに。
失意と困惑と後悔の中、智春のもとには近所の大学のヤリサーが撮ったと噂のハメ撮りが送られてくる。
そこに映っていたのは…。好きだった人と、友達以上の関係になれなかった話
今回紹介する作品は、サークル「cyclosabacane」様の「友達以上になれなかった僕らは」になります。本作は、BSS(僕の方が先に好きだったのに)をベースにした「寝取られ」漫画となっています。
BSS(僕の方が先に好きだったのに)ジャンルは、ジャンルとしての定義が難しいのですが、個人的な理解としては、「NTR×後悔」というメンタルブレイクを演出したジャンルだと理解しています。
好きだった幼馴染の葵羽の「寝取られ」が、被害者的な受け身ではなく、主人公自身の「何もしない」という「彼氏自身の罪」に起因するのです。これによって、ヒロインを奪われた怒りが、寝取った「竿役」ではなく、自分自身へ向かっていく「やるせない」後悔となるのです。
友達のままでもいい、ただ葵羽の隣に居れたらいいんだ

付き合うという「大きな幸せ」を前に、主人公は、「彼女の隣に居る」友達関係を選んだ。それは、「小さな幸せ」だったかもしれません。
しかし、皮肉にも、その選択によって、「小さな幸せ」さえ失う結果になるのです。また、幼馴染の葵羽が付き合う男性は、ヤリサーで有名な大学生であり、ハメ撮りを主人公に送信するほど、性格の悪い男性です。
好きな人が、よりにもよって、最悪な人間に犯される「不幸」も相まって、とても背徳的で興奮する内容となっています。興味がありましたら、ぜひ!
