感想 「妹と彼女 それぞれの選択」抜きゲーで買うと後悔する (Waffle)

 今回紹介する作品は、「Waffle」様の「妹と彼女 それぞれの選択」になります。延期を重ねた超大作ということで、かなり期待値が高い作品として、本ブログでも紹介させて頂きました。紹介した以上、しっかりとレビュー記事として投稿したいと思った次第です。

◆作品概要

「妹と彼女」は、兄妹で密かに想い合う男女の近親愛の物語です。

「妹と彼女」は、兄妹が秘かに想い合う近親愛の物語です。
倫理的な葛藤、無関心な社会に対する失望と諦め、両親への罪悪感、様々な思いが複雑に交錯する兄妹の心情、特に兄である主人公の心情をリアルに描写します。

物語は、兄である慧が、妹の陽香と『正しく』幸せになれる『答え』を探し求め、彷徨い、葛藤する姿を描いていきます。
果たして『答え』は在るのか。
在ったとして、それは主人公の望んだものなのか。
『答え』を軸に、物語は進行していきます。

結論が出された時、ユーザーは『最高のやるせなさ』に打ちひしがれることでしょう。

結論:「抜きゲー」で買うと後悔する

 私個人、インモラル系のジャンルを専門に、作品紹介記事を投稿しています。扱うジャンルの理由として、単純に「抜ける」からです。背徳的な興奮ほど、性的な興奮を高めてくれるものはないと考えています。

 本作は、インモラルな「近親相姦」をテーマに、風俗嬢の寝取られ物語として大成した「初めての彼女」の制作陣で作り上げた新作となっています。

 過去作「初めての彼女」が好きだった人は、この新作にも、同様の期待を持っていたことでしょう。ですが、「寝取られ」の要素はなく、インモラルと思われた「近親相姦」のシーンは、あまり興奮しませんでした。

 これは、「近親相姦」というテーマを、第3者の視点でプレイすることへの「限界」だと感じました。

 本作でも語られるように、「なぜ近親相姦がいけないのか?」と悩む主人公同様に、プレイヤー自身も、「近親相姦」というタブーに対して、あまり親近感を湧かなかったのです。

 どちらかと言うと、「妹萌え」のようなオタク文化もあり、本作の「妹」に対しては、文字通りの「妹」ではなく、一人の「女性」として映ってしまうのです。

 本作では、この距離感の問題を「プレイヤー」へ感情移入を強めるシナリオに見出したのですが、強めるあまり、「妹」の「悲劇」を演出しています。

 とにかく「妹が可哀そう」という印象が強かったです。

「妹」を辞め、「孤独な少女」として生きる

 兄と結ばれるために、「妹」という「自分」を捨てる決意をするヒロイン。

 大切な家族を捨て、大切な友達を捨て、大切な体を傷つけ、大切な居場所さえ失う。

 兄と結ばれる「行為」、「近親相姦」そのものよりも、兄のために「全てを犠牲する」少女への「健気な姿」に心打たれる「泣きゲー」に昇華しているのが、個人的に残念だと思っています。

 それが、良いと評価するプレイヤーもいますが、個人的に、あまりに可哀そうで「抜けない」という、私自身の「エロゲ」に対する目的からずれた感じとなっています。

 全てを犠牲にして、初めて「妹でいる幸せ」を感じてしまい、失った「幸せ」ばかり悲しむ「妹」。

 そして、「妹」瓜二つの「風俗嬢」とエッチしている「兄」の対比を見ると、ゲームプレイヤーとしては、もんもんとするのです。

「寝取られ」要素はない。まさしく「近親相姦」で勝負した作品

 本作の体験版での予想では、過去作「初めての彼女」のイメージが残り、「風俗嬢」として成り代わった「妹」が、他の男に寝取られて快楽堕ちしてしまう展開を予想したと思います。

 その予想に反した展開となりましたが、ある程度は「見たい」シーンというのがあり、それがなかったというのが、個人的に残念だったと思います。

 竿役のいない「エロゲ」というのは、普通の人にとっては当たり前だと思います。本作に対して、「残念」という言葉を重ねていますが、本作のゲームに対して、私自身が見当外れの「願望」を見出したのが原因です。

 延期を重ねた期待から、あたかも「自分にとっての理想のゲーム」が出来ているという錯覚があったのかもしれません。

「妹」との「純愛」は、「近親相姦」として感じることが出来るのか?

 ルートは、3ルートとあり、1・2ルートは、上記の「悲劇」を、「兄視点」と「妹視点」で描いた内容となっています。

 3ルート目は、その「悲劇」を回避し、兄と妹、そして、妹に瓜二つな「キャバ嬢」の同棲生活を描いた「ハーレム」ものとなっています。

 1・2ルートの「入れ替わり」よりも、同棲生活が描かれる3ルート目は、二人のヒロインから迫られる「羨ましい展開」が終始描かれています。

 インモラル系にあるまじき、羨ましい兄貴の日常。体験版でさんざん悩んだのが嘘のように、はっちゃけます。

 ある意味、「妹」への「救い」ルートであり、「愛情」を知らない「風俗嬢」にとっての「救い」。過去作「初めての彼女」になかった「ハッピーエンド」ルートという感じです。

 サブロー先生の綺麗なイラストを楽しめるので、「抜きゲーしかプレイしない」という偏食の私以外なら、普通に楽しめると思います。興味がありましたら、ぜひ!