

あの夜から数年…。
大学生としての生活を送っていたコウヤの前にヒナがあらわれた。
「村へ帰ろう」
心乱される彼も、結局は彼女のその申し出に乗ってしまうことは心のどこかで分かっていた。
そして、コウヤに想いを寄せる後輩のホノカはその二人について村へと足を運ぶ。
強引に、しかし勇気を出して大好きな先輩の生まれ故郷を目にし高揚するホノカ。
しかしそこで彼女が目にし、巻き込まれたものは…
「オハラミサマ 二籠」は、ブランド「ORCSOFT」様の「かがち様お慰め奉ります 〜寝取られ村淫夜噺〜」を想起させるストーリーとなっている。

愛する妻との性交に興奮しなくなっている。
藤尾隆彦(ふじお たかひこ)がそんな自分に気付いたのは、二度目の結婚記念日を迎えた夜のことだった。
元々自分は性に対しては淡白なほうだと思っていた。けれど本当の理由はそうではないことにも薄々気付いていた。
隆彦は、結婚してすぐに夢を見るようになった。同じ内容のものを、何度も。──生まれ育った村の淫靡な慣わし。
──夏祭りの間、夜毎執り行われる宴。
──暗闇で蠢き喘ぐ牝と雄。動物じみたまぐわいが生み出す下品な芳香。その慣わしのあまりのおぞましさに耐え切れずに逃げ出した故郷。
そこで密かに執り行われていた神事が、自分の心の奥底に拭うことの出来ない性癖を植えつけてしまっていたことに、隆彦は気付いてしまう。熟れた美貌に愛らしい寝顔を浮かべて眠る妻・愛実を見つめながら、隆彦は怒張にどす黒い熱が溜まるのを実感していた。そしてその熱が、故郷に戻ることでしか鎮めることが出来ないだろうことも……「かがち様……お慰め奉ります」
憧れの女が唇より紡いだ言葉が、隆彦の脳裏に鮮明によみがえる。
前作「オハラミサマ」は、村の風習にて、男衆の性欲のはけ口にされた幼馴染が、そのまま「快楽の虜」になってしまう「BAD_END」を迎えます。

主人公は、堕ちたヒロインに見捨てられ、村にも絶望し、都会へと逃げることになる。
続編「オハラミサマ 二籠」では、その都会生活で平穏を取り戻した主人公の前に、かつての「幼馴染」が登場する。

都会で見つけた新たな恋。主人公に好意を抱く大学生の後輩。
しかし、幼馴染への恋愛感情を忘れることが出来ず、「村へ帰ろう」という誘いに乗ってしまう主人公は、村の部外者である後輩を連れてきてしまう。
「かがち様お慰め奉ります 〜寝取られ村淫夜噺〜」のストーリーに似ているのであれば、「後輩」も「オハラミサマ」の「贄」とされ、村の男衆に寝取られてしまう。

主人公と後輩は、村の呪いから逃れることができるのか?