勃起障害から鬱勃起へ

「愛している妻を、男としてしっかり抱きたい…」
優二(ゆうじ)がカウンセリングを受ける決意をしたのは、そんな想いからだった。
勃起(ぼっき)障害を持つ優二に、カウンセラーを名乗る怪しげな男、楢崎(ならざき)はあることを勧める。
それはノゾキ部屋から妻のセクシーな姿を見るというものだった。
「奥様と心理的な距離を取ることで、奥様を女として意識できますよ」
そんな楢崎の言葉を信じた優二は半信半疑の妻、七菜緒(ななお)を説得し、
夫婦でカウンセリングを受けることになる。
しかしそこで優二が直面したのは、思いもよらない妻の変貌であった…
今回紹介する作品は、サークル「猫目 恋」様の「ノゾキ部屋の向こうで妻は…」になります。本作は、非常にジャンルとして分類するのが難しいNTR作品となっています。個人的には、「妻の寝取らせ」に近いストーリーだと感じました。
物語は、勃起障害に悩む夫が、妻との性生活改善のために、「カウンセリング」を受けるところから。実は、この「カウンセリング」自体が、妻帯者を騙す「罠」であることが、相手のカウンセラーから暴露されています。

偽カウンセラーの目的は、「違法風俗」の客寄せパンダとして、「リアル人妻」を、お客に抱かせること。夫の勃起障害の理由を嘘八百の病名で信じさせ、「妻に欲情させる」訓練として、タイトル「ノゾキ部屋」を設置。用意された個室では、偽カウンセラーと妻が淫らな行為に更ける。全ては、「妻を煽情」的にさせて、夫を興奮させることが目的だと説明。
こうして生真面目優しい人妻が、「違法風俗嬢」として「堕とす」準備が整うことになりますが、その過程がとても面白い。まず、勃起障害になった夫の妻が、偽カウンセラーというか「風俗オーナー」視点からして、かなりの上玉であることが公言される。この「上玉」宣言が、後の「寝取り」の達成感をひとしおにしている。
妻のトラウマ、母親のネグレクト
本作のNTR過程は、かなり人妻の「内面」を分析した、よりテクニカルな寝取りが演出されている。単純な快楽堕ちとも違う、「堕ちるべくして堕ちた」結末が、とても不条理感を漂わせている。結果として、夫が、この偽カウンセラーに妻を紹介し、「寝取らせ」に近い「ノゾキ部屋」をお願いしたことが原因であるところも、やりせなさが演出されている。

過剰に「色気」を毛嫌いし、夫の前でも「化粧」をしない人妻。磨けば光る原石だと、竿役の風俗店オーナーが考える理由は、彼女の過去写真から推理されている。本作の竿役は、堕とすために、彼女の過去さえ暴くのである。それは、彼女の母親が、大人になった娘である「人妻」と全く異なる「ギャル」だったこと。なぜ、現代のような「色気」のない大人になったかというと、母親が、娘を一人の「女」として「敵意」を向けたため。
母親になっても、周りの異性にちやほやされていたいと感じる「若い精神年齢」だった人妻の母親。娘が化粧で色気付くことが、自分への当て付けだと「怒り」を向けたことが、「人妻のトラウマ」になっている。この「トラウマ」を、あろうことか、彼女を愛する夫よりも、竿役の偽カウンセラーに突き止められたことで、彼に心酔してしまい、セクハラプレイさえ、「失った自分を取り戻す」使命感を抱いてしまう。

そんな事情も知らない夫は、「ノゾキ部屋」繰り広げられる「寝取られ」の現場を目撃し、なんとか制止しようとしても、もう止まらない状況になってしまう。最初は、勃起障害を直すためにお願いした、偽カウンセラーに、最愛の妻を寝取られる、とんでもない展開。興味がありましたら、ぜひ!









